集中しようとスマホの通知をオフにするのに、その「オフにする」行為自体をスマホの画面上でやっている——そんな矛盾を解消しようと、あえて画面のないクラムシェル型デバイスに立ち返ったプロジェクトがあったので気になって見てみました。
📊 クイック情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Jupes(オープンソースの個人開発プロジェクト) |
| 価格 | 約$185(キット基準、要確認) |
| 素材/スペック | E Inkディスプレイ + 物理QWERTYキーボード、USB-C、半透明ケース |
| 主な機能 | ToDo・メモ・カレンダーなどオフライン生産性アプリ、スマホなしでのテキスト入力 |
| ひとこと評価 | ⭐⭐⭐⭐☆ 画面を無くすのではなく「遅い画面」に置き換えたミニマルなアプローチ |
✨ 3行まとめ
- 👍 最大の長所:E Inkなのでギラつきや中毒性のある刺激なしにメモ・ToDo処理だけに集中できる。透明ハウジングの仕上げがなかなか完成度高い
- 👎 気になる点:オープンソース/DIY色が強く、正式な流通・アフターサービス体制がはっきりしない
- 🎯 おすすめしたい人:デジタルミニマリズムに関心がある人、会議中にサッとメモだけ取りたい人
📸 製品を見てみる

半透明ケース越しに内部基板がそのまま見えます

折りたたむと手のひらサイズに収まります

打鍵感の良い、メカニカルに近いキーキャップ配列です

USB-Cポートとヒンジ構造が確認できます
🔍 なぜ気になったのか
パームパイロットへの懐古趣味ではなく、実用的な再解釈
90年代のPDAをそのまま復刻したのではなく、今作れる部品(E Ink、USB-C、オープンソースファームウェア)で「遅い生産性デバイス」というコンセプトを作り直しているのが面白いと思いました。ノスタルジーではなく、機能的な必要性から出発している印象を受けます。
E Inkだからこそ可能な節制
LCDだったら結局は通知やアプリアイコンが増えていき、スマホの縮小版になっていたはず。でもE Inkはそもそも高速リフレッシュや派手なUIができないので、「メモして閉じる」用途にしか使えない構造になっています。この制約がむしろ目的に合っているのが良いところです。
透明ハウジングの作り込み
写真を見るだけでもネジや基板の配置がかなり整然と収まっています。個人プロジェクトにしては製品の完成度が高く見えますし、半透明のケースはデスクに置くだけでそれ自体がオブジェのような雰囲気も出ます。
🤔 気になる部分
流通・購入経路の不確実性
オープンソースプロジェクトなので、正式なリテールというよりキット形式の販売やクラウドファンディング方式である可能性が高いです。実際の配送・アフターサービス・在庫の安定性はもう少し確認が必要です。
実使用頻度の予測が難しい
メモ・ToDo程度に用途が限られているため、買ったものの引き出しにしまい込んでしまうデバイスになるリスクもあります。本気でスマホから距離を置きたいルーティンがある人にとってだけ意味があるように思います。
📋 製品特徴(主観評価)
- デザイン: ⭐⭐⭐⭐☆
- 携帯性: ⭐⭐⭐⭐⭐
- 実用性: ⭐⭐⭐☆☆
- コストパフォーマンス: ⭐⭐⭐☆☆(正確な最終販売価格は要確認)
🛒 購入前のチェックポイント
✅ こんな方におすすめ
- 会議・講義中にスマホなしでサッとメモだけ取りたい方
- デジタルミニマリズム・オフラインルーティンを試してみたい方
- オープンソースハードウェアプロジェクト自体に興味がある方
❌ こんな方にはおすすめしない
- 正式なアフターサービスと安定した流通を重視する方
- カレンダー同期などスマホ連携機能がどうしても必要な方
🎯 最終結論
スマホを無くすというより、「用途を絞った別デバイス」をひとつ持つというアプローチが気に入っています。E Inkと物理キーボードの組み合わせは既にいくつものミニマルデバイスで実証済みの方式であり、PocketMageはそれをパームパイロットのフォームファクターでうまく仕上げた事例に見えます。
ただ、個人・オープンソースプロジェクトである以上、大手ブランド製品のような安定した購入・アフターサービスは期待しにくいです。それでもデジタルデトックス用のセカンドデバイスを本気で探しているなら候補に入れる価値はあります。価格と正式な販売チャネルについては確認した上で改めて見てみたいと思います。
出典: Yanko Design 原文




